「んっ……ふっ……」
「口、もう少し開けたほうがいいですよ」
何を、と放つ前に口内へと流し込まれた液体は、気泡と微かな苦味を伴って容赦なく押し入ってくる。いきなりで上手く飲み込めなかったそれに、こほっと咽ると口の端から残った液体が零れていくのがわかった。
「あー、殆ど零れちまった」
「な、何なんですか、急に……」
「喉乾いたって云ったじゃねぇですか」
「……云いましたけど、こんなの……」
両手は未だに沖田に掴まれたままで口元を拭くことも出来ないは、ただ、抗議の言葉を放つしかない。零れた液体で濡れた服も気持ちが悪い。早くこの目隠しを外して、両手を自由にしてくれと訴えた。
「次は零さないようにやりまさぁ」
空いているほうの手で沖田はビールを口に含むと、の顎を上へと向けて口移しで流し込む。「……んっ」と舌が動いた隙を見逃さず、そのまま口内へと自分の舌を押し込んで存分に堪能した。ごくりと流れたビールがその口内からなくなっても、暫くは舌を絡めとるように執拗に犯す。空気を求めて開いたの口の端からは、今度はビールではなく行き場をなくした唾液がたらりと零れた。
肩で息をしながら紅く染まった頬を見て、沖田はにやりと笑う。目隠しされたその下は、きっと今頃、最高にそそる瞳が潤んでいるに違いない。
「アンタ、やっぱエロいですね」
耳元で囁いて片手をの内腿へと滑り込ませると、汗でこもった熱さに冷たい掌が気持ちよかったのか、再び肩が上がった。
「……っ……沖田さん、手、放して下さっ……」
「さんのココ、熱いって云ってますぜィ」
「ちが……んっ……」
下帯越しに指先を掠めると、じわりと濡れた部分で沖田は動きを止める。「汗ですか?」と意地悪く笑うと、あっという間に下帯を解いてその下肢をさらけ出す。腰を引いて逃げようとしたのそれをきゅっと握り込むと、汗とは違うぬるりとした感触を楽しむように沖田は緩く上下へと動かした。
「ん……っ……沖田さん、……だ、め……です……っ……」
全身を走る快楽から逃げられず、はかぶりを振る。先程からの聴覚への刺激に加え、沖田の絶妙なストロークで熱を帯びたの自身は、すぐにでも達してしまいそうなほど高ぶっていた。いつの間にか自由になっている両手にも気付かずに、ただ沖田の隊服をぎゅっと握り締める。歯を食いしばって耐えながらも時折漏れる小さな吐息は、画面から流れる女優の何倍も艶を帯びていて、淫猥に響く濡れた音も沖田の身体をゾクゾクとさせた。
「我慢しないで達っていいですよ」
握る力を強めて親指で引っ掻くように先端を触ると、一際大きく身体を反らせては足を閉じようとしたが、片膝を入れた沖田に邪魔をされる。見られながら達するなんて恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだと思いながらも、込み上げてくる快楽には逆らえなかった。
「や……あっ……っ……」
びくびくと痙攣しながら吐き出された白い液に、せめて視界が塞がれているのが救いかもしれないと、羞恥心を隠しながら翼は整わない呼吸を落ち着ける為息を吐く。が、ちかちかと光るような真っ白な感覚が頭の中を巡るばかりで、どうにも上手くいかなかった。
久々の行為だからといって今までにこんなにも激しい虚脱感に襲われたことはない。自分の身体はどうにかなってしまったのか、ぼんやり不安を募らせていると軽く肩を押されベッドへと倒れ込んだ。
「さん、気持ちよかったですか?」
覆いかぶさるようにの顔の横へと肘をつき反対の耳元で小さく囁く沖田の声に、ぞくりと全身が震える。どこか熱さと甘さを含んだその声は、まるで狂気へと誘うように身体の自由を奪うのだ。沖田さん、と声にならない声で口を開くとの秘部へぬるりとした指が滑ってきた。
「……んっ……なっ……」
「アンタが出したの、ちょうど使えまさぁ」
「ちょっ……やめ……っ……ん……」
執拗に蠢く沖田の指が柔らかな肉壁を押しやると、きゅっと締まってその指を追い出そうとする。それを何度か繰り返して、徐々にその深さを増していった沖田は満足そうに呟いた。
「こんなにきついと、大変ですぜぃ」
「……なにが……あぁっ……」
引き抜かれたと思った指の後に、その何倍もの容量のある沖田自身がずぶりと挿入されると、は咄嗟に口元に持っていった自分の指を噛んで衝撃に耐える。
先程放たれた体液が手伝って思うよりもスムーズに挿った自身に満足しつつ、それでもきつく締め上げるに沖田は少しだけ眉根を寄せると、が噛んでいる指へと手を伸ばし自分の掌へと絡めさせた。
「……きつっ……力抜けよ」
舌先で唇をなぞるように舐めると、ぴくりと反応して少しだけ力の抜けた口元へそのまま深く口づける。逃げる舌を追いかけて吸い上げると、解放した唇からは銀糸が垂れた。
「……さん、今、自分がどんだけやらしい格好してるか知りたいですか?」
の目元で緩んで今にも外れそうになっているスカーフを掴み、沖田はそれをゆっくりと解く。それでも尚、ぎゅっと瞑られたままの目元へ触れるだけのキスを落とすと、つうっと流れた泪の後、薄らと開かれたの瞳に映った自分の顔に満足して、くくっと笑った。
「アンタの泣き顔がもっと見たいんでさぁ」
乱れたの前髪を愛おしそうに梳いて、沖田は再び腰を深くへと打ちつけた。
「んっ……くっ……やぁ……お、き……さ……」
「こういう時は”総悟”って色っぽく名前で呼ぶもんですぜィ」
聞こえているのかいないのか、はただかぶりを振って声を漏らす。圧迫されるだけの苦しさの中に、微かに覗いている不確かな何か。ぐちゅぐちゅと響く音が思考をさらに麻痺させて、を快楽の園へと堕としていった。
「ほら、云う通りにしろって」
先端ぎりぎりまで引き抜いて一気に挿入する。それを容赦なく幾度も繰り返しながら、沖田は命令するように囁く。
「……あっ……そぉ……ご……っ……」
生理的な泪を流しながら潤んだ瞳を細めるの姿を見て、今までの何よりもその全てを自分の支配下に置きたいと、沖田は心の底から欲する感情に本能のまま従った。
「よく出来ました。いいコでィ」
流れる泪をぺろりと舐め上げてそのまま首筋まで下りると、柔らかいその場所に甘く噛みついてをじっと見つめる。
「アンタの主は万事屋の旦那でも近藤さんでもねぇ。 俺だ」
その証でさぁ、と首筋をきつくきつく吸い上げて紅い痕をつけると、沖田は腰の動きを早めての最奥へと白濁を注ぎ込んだ。
101205
(やっちまったぁぁぁあああ!
逃げるように終わる……
色々と無理があるのはつっこまないで下さい(汗)
……服は着たままが萌えるんですぅぅうううう(殴)